毎日続けることが大切なスムージーにおいて以下に簡単に手軽に作るかはとても重要な問題です。生のフルーツを毎日用意することは大変なため、缶詰を使ってスムージーを作る方もいるかと思います。しかし、缶詰のフルーツを使ったスムージー、実は健康や美容のための効果が望めないようなんです。その理由について詳しく迫ります。
目次
フルーツの缶詰ができるまで
フルーツの缶詰ができるまでには多くの工程が関わっています。みかんを例に見て行きましょう。まず収穫されたフルーツの皮をむき、実を分割(小分け)します。内側の皮をむいて大きさ別に選別を経て、缶に詰められます。その後シロップを注いで缶を真空状態にし、熱をかけて殺菌します。冷却された缶詰は検査を経て箱詰めされて出荷されます。
ここまでの工程でスムージーに向かない理由が加熱殺菌です。果物の缶詰作る工程でかける熱は100℃前後とされています。
フルーツに含まれる酵素は熱に弱い
スムージーの効果で大切なのは野菜やフルーツの生きた酵素です。酵素の弱点は時間がたつと死滅していってしまうこと、そしてもう一つは熱に弱いということです。酵素は一般的に48℃程度で死滅してしまうと言われているため、100℃前後で加熱殺菌されている缶詰のフルーツには酵素が含まれていないことになります。
野菜とフルーツを使うスムージーの果物だけを缶詰で代用することも可能ですが果物の酵素を期待することはできません。
フルーツの缶詰めの甘い罠
フルーツの缶詰は生のフルーツと比べて保存性も良く、賞味期限が長いため買い置きができます。生のフルーツは収穫後も熟れが進んでいるため、ちょうどよい熟れ具合のフルーツはしっかりした甘みを味わうことができますが、そこからは腐敗が進んでいきます。
保存の観点からみると一見缶詰のフルーツは魅力的に見えますが、缶詰加工の工程で使われるシロップに注意しなくてはなりません。本来果糖がたくさん含まれてフルーツ自体も甘みを持ったところにさらに砂糖や人工甘味料を使ったシロップを注いだ缶詰はたとえシロップを使わなかったとしても等分方になってしまいます。
食物繊維やペクチンなどが取り除かれている
みかんや甘夏、桃などほとんどの缶詰フルーツに言えることが皮をむいて加工されているということです。食感や見た目を良くするために溶かして取り除いてしまうのです。みかんなど柑橘類の薄皮や白いスジには多くのペクチンが含まれています。ペクチンは水溶性食物繊維で腸内環境を整えて便通を良くする大切な働きがあります。
また、桃や洋梨の缶詰は皮をむいてから加工するため皮と身のあいだに含まれている栄養や皮の食物繊維がすべてなくなった状態になっていてスムージーの材料に使うにはとても残念な点でもあります。
ただ、缶詰を使ってスムージーが作れないわけではありません。シロップの糖分を考えて糖質を摂りすぎないよう配慮し、ほかに組み合わせるフルーツや野菜を生のものにすることで缶詰を使ったおいしいスムージーができます。
季節によっては理想のフルーツが手に入らなかったり高価だったりします。そんな時は上手に缶詰を取り入れてスムージー生活に生かしていきましょう。